一般社団法人SLカートスポーツ機構(SL Kart Organization)は、2006年にヤマハ発動機株式会社と日本カートランド協会(Japan Kart Land Association)によって設立されました。SLOの前身であるSLKC(SL Kart Club)は、1974年にヤマハ発動機株式会社が設立した日本最大のカートクラブです。またSLとはスポーツ&レジャーの頭文字です。その名の通り、誰もがより手軽に楽しめるカートの世界を感じて頂くとともに、ワンメークを基本とした車両を使用し、公平かつ安全で安価なカートレースの開催を目的として活動をしています。
特に1977年から続くSLカートレース全国大会は、全国各地で開催されるSLレースの上位ランカーが出場する、まさにSLレース日本一決定戦です。この全国大会の優勝者には、F1ドライバーをはじめ、国内外のトップカテゴリーで活躍されている多くのドライバーが、その名を残しています。SLレースはカートレースの登竜門としての位置付けだけでなく、レースルールやコースでのマナーを含めて、最初に経験するカテゴリーとして、非常に重要な役割を果たしていると言えます。
SLOはレース規則の策定だけではなく、SLメンバーズカードの発給および管理、ジュニアカーターの育成、カートの普及発展、インストラクター育成、アジア圏でのカートレースとの連携など行い、カートのよりよい環境作りを目指しています。
SLO理念
- 広く多くの人にカートとレースの楽しさを伝える。
- カートを通じてジュニアカーターの育成の場とする。
- カートを通じてアジアとの交流の架け橋になる。
- カートはモータースポーツの原点であり、モータースポーツ文化を確立する。
代表理事 挨拶
一般社団法人SLカートスポーツ機構は、カートの普及発展を目的に設立された団体です。この団体の前身である1977年から続くSLカートクラブの意思を受け継ぎ、誰もが手軽にはじめられるカートの普及を推進すると同時に、公正かつ安全で安価なカートレースの普及を目指しています。そのベースとなるのが、ヤマハ製エンジンのワンメイクレースです。吸気系統をコントロールすることで、ジュニアから大人まで同じエンジンで参加できることは、大きな魅力と言えるでしょう。
またSLOはレース規則を策定することで、公正で安全なレースの開催を目指しております。そのためにSLライセンス講習会にも力を注いでおります。レースルールとコースマナーを十分に理解したドライバーだけが、SLレースに参加できるシステムとなっています。モータースポーツの危険性を十分に理解してもらうことで、逆に安全への配慮や重要性を知って頂けると考えております。このようにハード、ソフト両面を整備することで、より良いカートの環境が構築できます。その結果SLレースは、特にジュニアカーターの育成の場として活用して頂きたいと考えています。ルールを守る大切さ、競技の厳しさ、仲間との絆など、レースに参加することで様々な経験を得る中で心身成長の一助になると感じております。
近年ではアジア圏の選手が日本でのレースに参戦したり、また日本人選手がアジアのレ ースに出場したりする機会が増えてきました。外国の選手と触れることが、多少なりともコミュニケーション能力や語学の重要性に気付く機会となり、彼らの成長に寄与できることを願って止みません。
私は一人でも多くの方に、カートの素晴らしさを伝えていきたいと心より願っています。
一般社団法人SLカートスポーツ機構
代表理事 夏苅 隆裕